九鹿日枝神社 ざんざか踊り

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八鹿町九鹿にある日枝神社では、毎年10月の第3日曜日に兵庫県指定文化財の九鹿ざんざか踊りが奉納されます。
踊り手は大人8人、子ども6人、歌い手4人、進行役1人の合計19名です。
踊り手の衣装は、背中に2羽の鳩をデザインした紺色の筒袖です。

公民館から日枝神社まで合計6か所ではやし込を行います。神社につくと小学生6人によるこども踊りが奉納されます。
太鼓の音にあわせ「アンヤー、ホーヘエ」のかけ声で側転をしたり棒を鉄棒のように握って逆上がりをしたり、最後は棒の上に立つなど様々な動作を繰り返します。
子ども踊りは、但馬地方の他のざんざか踊りにはなく大きな特徴です。
戦時中に中断されましたが市民が昭和63年に復活させ現在に続いています。

続いて大人踊りが始まります。
短冊を花輪にした「大幣」を背負い締太鼓を腰につけた「太鼓」が2人、塗陣傘をかぶSONY DSC軍配扇を持った「うちわ」2人が中踊りを、外側には締太鼓を腰につけた大人4人の「側踊り」がいます。

太鼓は大幣を背負って動きながら舞い、うちわは、軍配扇を右手に持ち左手に扇のひもをつかみ腰を滑らせながら両手を流すように拍子を取ります。
側踊りの4人は太鼓のバチ振り回しながら跳ねるように踊ります。youka[1]
約1時間の熱演ですが、本当に体力のいる踊りです。
(養父市教育委員会編 養父市町の文化財から抜粋)

室町時代後期の様式を受け継ぐ風流太鼓踊りで、但馬地方特有のものです。九鹿、大杉、若杉、寺内、久谷で伝承されています。
但馬地方に伝わる「ざんざか踊り」のなかで、九鹿のざんざか踊りは、最も歴史が古いといわれています。